児童養護施設職員

児童養護施設とは、家庭の経済的理由や虐待など、何らかの理由により保護者との生活が困難な子どもが生活する施設です。この施設では、3歳から18歳までの子どもたち約30人が生活をしています。そんな子どもたちの生活支援や自立をサポートするのが私の仕事です。具体的には、学校から帰ってきた子どもたちを出迎えて、宿題を見る、お風呂で髪を洗うのが苦手な子を手伝ったり、夕食後に一緒にテレビを見たり時には遊んだりと、まるでお母さんやお姉さんのような役割を担い、この施設での生活がどれだけ家庭生活に近づけられるかを意識しています。

常磐大学心理学科に入学した理由は、「心理学っておもしろそう」という軽い気持ち。そのため、自分が将来どんな職業に就くのかも想像ができませんでした。そんな時、サークルの先輩から紹介された「一時保護所」でのアルバイトを経験し、児童指導員の仕事に興味を持ったのが、今の仕事に就いたきっかけです。もともとは子どもが苦手で、どう子どもたちに接したら良いのか悩むことがたくさんありました。しかしながら、大学で心理学を学んだことで「子どもの心への寄り添い方」「行動をよく観察し、客観的に理解する力」が身についたと思います。特に「発達障がい」に関する授業は、子どもたちの理解や対応方法にとても役に立っています。これからも子どもたちが心身ともに成長していく喜びを感じ、子どもたちから頼られる存在になるべく、頑張っていきたいです。

高須南さん　心理学科 2014年3月卒業
［茨城県鉾田第二高等学校出身］

※掲載内容は取材当時の情報です。

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