トキワ 学生生活レポート
トキワ生が語る学びの魅力
ひとの生活や現象を解き明かす心理学。好きなテーマを追究しよう
清水 心理学の科学的な考え方や、統計を活用した学びが自分に合っていると感じています。中でも「知覚心理学」は面白い授業で、普段見ている景色や聞いている音楽がどのように自分の中に入り、処理されるかといった仕組みを知ることができました。
樫村 3年次ではゼミで専門的な勉強をします。そこで自分の興味のあるテーマを見つけるのですが、どんなことを研究したいですか。
青木 私は高校の時に古代の西夏文字を知りました。同時にこの文字に恐怖を覚える人がいることがわかり、知覚的にどのようなメカニズムがあるのか興味を持っています。
樫村 2人ともかなり具体的に考えていますね。素晴らしいですよ。
清水 これまでの先輩たちは、どのようなテーマを扱ってきたのでしょうか。
樫村 それはさまざまで、家族関係や恋愛、性格傾向と行動パターンとか。ひとの日常生活や現象に、あえて言葉を与えて明らかにしていくのが心理学なので、身の回りの気になることを対象にすればいいと思います。ただ、研究テーマを追究しながら、他の人の研究にも興味を持ち、世の中の流れをきちんと追うことも忘れないでくださいね。
清水 そうですね、応用領域にも興味があるので幅広く勉強するように心がけます。
樫村 自分の好きなことを通じて人間を知ることに全く問題はないと思いますよ。むしろ好きなことや夢中になれることを持っているのだから、誇ってもいいくらいです。以前、オックスフォード大学が「2030年に必要とされるスキル」のランキングを発表したところ、1位が戦略的学習力で2位が心理学でした。人間の複雑さを理解する上で、心理学が役に立つ可能性が示されています。ですから、今後も自信を持って勉強を続けてください。
地域活性化も人の一生も、経済学の視点は外せない
沼田 私はテーマパークの誘致を研究対象にします。茨城県にテーマパークを誘致した際に、どのような経済波及効果があるかを考えます。今は参考になる既存のテーマパーク選びをしているところです。
小野 私のテーマ選びはこれからですが、人が集まる神社の経済波及効果を考えてみようかと思っています。
沼田 確かに出雲大社や伊勢神宮などは、そこにしかない歴史やオリジナリティーがあるから常に人が集まってきますね。
小野 先輩たちがゼミ活動を通して、印象に残っているのはどんなことですか。
沼田 3年次に1年間かけて広報誌をつくったことです。地域に何が起こっているかを理解して、それを伝えるためにゼミとして広報誌にまとめています。見やすく、堅苦しくない広報誌づくりをめざしました。私たちの知らない茨城の良さも再発見しました。
中嶋 私も同じです。広報誌を制作することでゼミのメンバー12名の団結が深まり、協力し合えたことはよかったと思います。
山田 次は小野さんたちが作る番ですよ。
沼田 そうです。地域活性化に関わる仕事をしていきたいと思います。公務員や金融関係を視野に入れています。
中嶋 私は地域経済に貢献したいので、銀行を考えています。そしてしっかりお金を貯めて家を建てたいです。
沼田 山田先生はよく「自分一人でも生きていけるように」と言われていますよね。
山田 皆さんの時代は70歳まで働くでしょうし、人生いろいろなリスク回避のためにも経済を強くすることは大事ですからね。大学で学んだことを、社会に還元していく姿勢も忘れずに頑張ってほしいですね。
恵まれた環境と手厚いサポートを受けて、社会が求める看護職に
坂間 「異文化と看護」は2年次の必修科目で、4年次では「国際看護」を学びます。国際化が進む中で外国の看護や保健状況を知ること、在日外国人の健康への支援が必要になりますね。皆さんの将来の選択肢も広がり、外国で働くことも考えられる時代になっています。
秋山 急性期の実習では乳がんの患者さんを担当して、摘出手術も見学しました。女性として大変な状況を抱えながらも今後の生活を明るく見通していた姿に励まされました。大友 私も肺がんの患者さんを担当して手術に立ち会いました。その後のバイタルサインや清拭も行い、気持ちを通わせながらケアができたと感じています。
坂間 机上で学んだことを実習で体感することが大事ですね。2人はこれからもまだまだ勉強が続きます。いまは医療が高度化、複雑化しているので、目の前のことに対処するだけでは乗り切れないことが多くなります。実践する中で、自ら課題に気づき、看護の質を改善していけるような看護職に育ってほしいですね。
秋山 常磐大学の看護学科は施設や設備が整っていて、水戸医療センターなどの実習環境にも恵まれていて、前向きに勉強できるところが魅力です。
大友 先生方が親身に寄り添ってサポートしてくださり、国家試験についてもきめ細かく面倒みてくれますよね。
秋山 あと1年しっかり勉強して、患者さんが自分らしく生活できるように寄り添える看護師を目指します。
大友 私は患者さんの小さな変化に気づき、話しやすい雰囲気をつくれるような看護師になりたいです。
坂間 働くようになってからも、大学院に進んだり、認定看護師の資格を取ったり、さまざまな選択肢があります。目標を高く持って、どうしたら社会に貢献できるかを考える看護職を目指して頑張ってください。
音楽を使って子どもたちと心ふれあえる教材づくりを
池田 鈴木先生の課題研究の授業では実際に子どもたちの前で歌をうたったり、手遊びをしたりする機会が多いので選択しました。卒業後に自信を持って仕事ができるような手応えを感じたいと思っています。
池田 幼児教育保育学科では、先生との距離が近く、資格取得のために頑張ろうと思える環境があります。勉強のことも普段の生活のことも気にかけ、声をかけてくださることがありがたいですね。
鬼澤 入学してすぐに常磐大学幼稚園で観察実習があり、子どもたちの言動や先生たちの臨機応変な対応に触れたことが印象的でした。
菅谷 クラス制がいいですね。私は人見知りなので、友だちが声をかけてくれて、わからないところを教えてくれたことに、とても感謝しています。クラスで取り組む幼教フェスタを通じて結束できたのもうれしかったです。
鈴木 クラスの指導教員と、課題研究の担当教員が一緒に学生をサポートしています。教員間でも相談し合える環境があるので、情報共有をしながら取り組んでいます。
池田 私は児童福祉施設で実習したことをきっかけに、施設で働く保育士になろうと決めました。入所する子どもだけでなく親御さんも色々な思いを抱えているので、そんな親子に寄り添える保育者になりたいです。
菅谷 子どもたちの自尊心を育みながら、子どもたちの成長に関わっていきたいです。
鈴木 みんながしっかりした考え方を持って将来を思い描いていることが素晴らしいですね。勉強を続けて、少しでも自信につながることを蓄積していってほしいと感じます。
トキワ学生の必須アイテムをリサーチ
CAとは?
キャンパスアドバイザーのこと。学生自らの視点で、トキワの魅力をアピールする団体です。オープンキャンパスの企画・運営を中心に、さまざまな場面で大学生活を盛り上げています。2、3年次必修科目の「心理学実験・実習」では、服装に加え、髪色やネイル、アクセサリーなどの装飾にも制約があります。
「実験」の授業では、白衣を着ます。また、食品を扱う「実習」の授業では、帽子とマスクの着用が決まっています。
実習で着るユニフォームは男女ともにパンツタイプです。靴も指定のものがあり、髪型にも清潔感が求められます。
保育園や幼稚園の先生と言えば、エプロン。元気な子どもたちと思いっきり体を動かしやすい服装が良いそうです。
欠かせない絵本たち。
1着は用意しておきたいスーツ。入学式の時はブラウスなど色やデザインに制限はなく、華やかなスーツを着用します。3年生から本格的に始まる就職活動ではスーツやバッグだけでなく、髪型も清潔感が求められます。
全学科の学生の必須アイテムです。
他にもこんなマストアイテムがあります!
指導要領。これに沿って、学習指導計画を立てます。
バインダーは、フィールドワークの時に良く使います。
軽くて小さい電子辞書は、授業中も大活躍です。
経営や会計などの分野では電卓が欠かせません。
法令集「六法全書」のミニ版。ボロボロになるまで使います。
各自治体の広報誌には、学びのヒントが詰まっています。
高校生のための「トキワ用語集」
ここでは特に知っておいてほしい用語をまとめました。入学前にマスターしておきましょう。
基礎編
本学はセメスター制を採用しています。1年間を2学期(セメスター)に分け、各授業科目は原則セメスターで完結し、集中した学びを得ることができます。授業期間は、春セメスターが4月上旬~7月下旬、秋セメスターが9月中旬~1月下旬のいずれも15週と、1週間の定期試験期間が用意されています。夏季や冬季の休業期間を利用して、短期集中方式(セッション)で行う授業もあります。
/オリエン
学生生活をスムーズに送るための必要知識を得ることや、人間関係の構築を目的とした、新入生向けのプログラム。入学式を終えた後、授業開始前までに行われます。
【 カリキュラム 】
学部学科独自に編成した「教育課程」のこと。学生が入学後、実際に学んでいく教育内容や指導計画、目標などが体系的に盛り込まれています。
【 単位 】
履修科目において一定以上の成績を修めることにより、その証明として大学から与えられるもの。単位は数で表され、授業の回数や重要度に応じてそれぞれ異なります。卒業に必要な単位は学科ごとに決められています。
各科目における内容や目的が示されている「授業計画」のこと。大学HPで公開されており、学生はこのシラバスを参照し、履修科目を選択することになります。
【 履修登録 】
学生が自ら受講したい科目を選択し、時間割を組むこと。自分の目標や将来希望する進路への関連性などを見極め、シラバスを参考に決められた期間内に行う必要があります。
【 学士 】
4年制大学を卒業した際に与えられる称号のこと。一般的に、大卒と呼ばれている人はすべてこの「学士」を取得していることになります。また、短期大学の卒業生には「短期大学士」が与えられます。
学び編
一般的な講義形式の教育とは異なり、学生が能動的に考え、学習する教育法のこと。具体的には問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれ、教室内でのグループ・ディスカッション、協働学習、ディベートなども当てはまります。
【 フィールドワーク 】
調査内容を決めて、その対象となる地域へ実際に出向いて行う学習方法のこと。現地で関係者に対する聞き取り調査や、アンケートなども行います。
教員が各研究室等において、学生の質問や相談に応じるため必ず滞在している時間帯のこと。詳しい時間などについては事前に告知されます。
【 ゼミナール 】※ 大学のみ
/ ゼミ
学生同士が積極的に意見を出し合い、活発なやり取りのもとで進んでいく少人数での授業形式のこと。討論や研究成果の発表が日々行われ、専門的な知識を深めることができます。
/ 卒論
大学での学びの総まとめとして、自分でテーマを設定し、卒業年次に提出する論文のこと。卒業論文の提出を卒業の必須条件としている学科もあります。
【 課題研究 】※ 短大のみ
幼児教育保育学科2年次に一年間を通し各テーマにより少人数で行う授業のこと。実際に子どもたちとの活動に役立てられるように、主体的、積極的、協同的に活動を進め、社会人として社会貢献等につないでいける力を身につけます。
応用編
総合大学としてのメリットを生かし、興味や目標に合わせて、全学共通科目や他学部・他学科の科目を柔軟に履修することができる制度で、卒業要件の単位として算入することもできます。
【 単位互換制度 】
在学しながら、締結している協定校が開講する授業を履修し、単位を取得できる制度です。教育の充実と学生の交流を目的としており、常磐大学・常磐短期大学の協定校は以下の通りです。
就職活動編
/ インターン
学生が興味のある企業や官公庁で、実際に就業体験をすること。長期休暇を利用して行われることが多く、希望する企業・職種や、全く知らなかった仕事などへの理解を深めることができます。
【 エントリーシート 】
就職活動を行う学生のために、企業が独自に用意する応募用紙のこと。自分自身の性格や長所をアピールする重要な書類のため、不安な時は大学のキャリア支援センターに相談しましょう。
自分自身のこれまでの経験や思考を整理し、能力や性質、強みや弱み、今後のありたい姿などを理解すること。就職活動における「武器」の整理や、企業選びの軸を完成させるために行うプロセスのひとつです。
【 SPI 】
/ Synthetic Personality Inventory
/ 総合適性検査
企業が採用活動を行う際に用いるテストの名称。大きく「能力検査」と「性格検査」に分けられ、応募者の能力や人となりを知るために利用されています。
豊富な知識を持った大学スタッフが、学生に履歴書・エントリーシートの添削や面接指導を行うなど、それぞれの希望に合わせた就職支援を行っています。