学長からのメッセージ
常磐大学・常磐短期大学 学長 下村 裕
「実学的な学び」を発展させて
自分で課題解決ができる人材を育成
常磐大学が建学の精神に掲げる「実学」とは、私たちの暮らし、地域や社会に貢献できる実践的な学問です。そのため、すぐに役立つ学問だと考えがちです。しかし、世界が複雑化して急速に変化している現代は、様々な社会問題が新たに生じ、大学で学んだことが直接通用しないこともあります。さらには、自然災害、感染症、紛争など、日常を変えてしまう事態が生じることがあるでしょう。そのような場合は、未知の状況を予測し、自ら考え行動することで課題を解決できる能力を養うことが重要です。「トキワの実学」を通して、「社会で生きるための力」を培ってほしいと思います。
グローバルな環境で視野を広げて
地域や社会、全世界にも貢献する
本学では13の国・地域、20の大学と連携して、国際交流を進めています。留学生から刺激を受け、自分の中に新たな価値観を刻むだけではなく、留学や海外研修を通して世界を肌で感じ、国際的な視野を持ちながら地域や社会、さらには全世界に貢献できる人になってほしいと考えています。地域連携としては、茨城県を代表する経営者や自治体職員による講座をはじめ、地元企業と商品開発に取り組んだり、自治体に政策提言したりするなど、リアルな学びが展開されています。地域とともに学生が成長できる本学で、かけがえのない学生時代を有意義で楽しいものとしてください。
Profile
1984年に東京大学理学部物理学科を卒業し、その後、東京大学大学院理学系研究科物理学専門修士課程、同博士課程を修了。理学博士。1991年に慶應義塾大学専任講師法学部、2000年より同教授に就任し現在に至る。在任中は、慶應義塾志木高等学校校長等を歴任(兼任)し、2024年からは学校法人常磐大学の理事を務める。2025年4月より現職。