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看護学研究科 修士課程


入学定員:6名 修業年限:2年 取得可能学位:修士(看護学)

学校法人常磐大学は、創立者である諸澤みよが、1909(明治42)年に裁縫教授所を開設したことに始まり、開設時からの建学の精神である「実学を重んじ真摯な態度を身につけた人間を育てる」を基本的な理念として、この水戸の地において実学教育と人間教育の実績を積み上げてきました。また、「自立」「創造」「真摯」という教育の理念と併せて、実践的な能力を有し、主体的に考え行動できる人材、創造的な知性と豊かな人間性を備え、真摯な態度を身につけた人材を育成し、社会へ送り出すことで地域社会の発展向上に努めています。

このような理念を持つ常磐大学は、2018(平成30)年4月に看護学部を開設しました。そして、第1回生が卒業するときを待って、2022(令和4)年4月に看護学研究科がスタートしました。

本研究科の使命は「次世代型保健医療人」としての看護系高度専門職業人を育成することです。「次世代型保健医療人」とは、間もなく迎える未曾有の超少子高齢化社会、そして、予測不能な事態が次々と起こる社会の中で、地域の保健医療はどうあるべきか、複雑化・高度化する医療にどう対応していくべきか、国民の健康は保健医療従事者だけで守れるのかなどを問い続けていける人です。このような社会問題の解決に向けて、看護学の観点からリーダーシップを発揮しながら積極的に取り組み、固定観念にとらわれず、新しい戦略を創造していける人材をこれからの社会は待っています。

そのために、本研究科は、看護管理教育学、精神・地域在宅看護学、母子看護学、成人高齢者看護学の4つの教育研究領域で「次世代型保健医療人」を育成します。

こんな学生を求めています(アドミッション・ポリシー)

  1. 看護現象を幅広い見地から探究するために必要な基礎的知識や学力を有し、研鑽し続けられる人
  2. 専門職間コミュニケーションや協働の重要性を認識し、看護分野におけるリーダーとしての能力を磨きたい人
  3. リサーチマインドを有し、情報探索能力、批判的・論理的思考力を向上させていく意欲を持っている人
  4. 科学の進歩や医療・情報技術への関心があり、その変化に積極的に対応し、看護分野における質改善や向上に貢献したい人
  5. 個人・家族・コミュニティの文化・権利、健康に関心が高く、看護実践や教育等において健康づくりの視点を有している人



トキワの学びで広がるキャリア

看護学研究科では4つのタイプの人材を育てます。

実践者リーダー


職位や権限にかかわらず、自分が働くさまざまな実践現場で、信頼関係をもとにケアやケアシステム、そして諸規則の変革に向けてリーダーシップを発揮し活躍できるリーダー

専門看護師


課程修了後に専門看護師(精神看護・小児看護)の資格を取得し、その専門性を活かして現場の課題解決に向けて活躍できる高度専門職業人
※専門看護師の教育課程は、認定審査申請中のため変更する場合があります。

学術的基盤を有する

認定看護管理者


看護管理実践を支える教養・スキル、関連する学際的理論基盤をもち、多職種と対等にヘルスケアの課題解決に向けた取り組みができる高度専門職業人

教育研究者


高度な専門知識と能力を身につけ、将来博士課程に進学し、高等教育(特に大学院教育)を担う教育研究者

教育の特色

1. 学ぶ楽しさや意義が実感でき、看護学修士課程の学修者にふさわしいリテラシーと教養を深められる科目を展開

入学者の多くは看護職として医療施設に勤務する社会人のため、戸惑わずスムーズに大学院の学修に入れるように、必要な各種リテラシー(科学的リテラシー・数学的リテラシー、情報リテラシー、日本語と英語の読解力・分析力)と『人間の科学』に関する学際的・包括的学識を身につけることができます。

2. エビデンスに基づいた実践が可能となる科目の配置

全科目が科学的根拠に基づいた看護「EBN(Evidence Based Nursing)」を基盤とした授業内容になっています。国内外の看護雑誌等に発表される看護研究の知見(論文・報告)を読み、自らの体験に照らし合わせて、現場の課題解決に活用する研究の利用者としての能力や現場の課題解決や自らの看護実践に常にエビデンスを求める姿勢とエビデンス創出への基礎的能力を養います。

3. 全員が実習科目(「高度実践実習(リーダーシップ)」、「高度実践実習(教育)」)を履修

講義・演習・研究などの学修で得た知識やスキルをどのように実践現場で活かしていくか、修了後の実践現場での働き方までを視野に入れるために、全員が実習を行います。高度実践実習(リーダーシップ)は、従来の支配型リーダーシップではなく、支援型リーダーシップ(サーバントリーダーシップ)の育成に焦点を当て、協働している人々をエンパワーしながらエビデンスに基づいた実践を推進します。

4. 他領域の大学院生と共に学びあう科目構成

在学中に大学院生同士、または教員と院生とのディベートや建設的議論などによりコミュニケーション力を鍛え、将来、多職種チームとの協働の中で、自分の意見を建設的に主張することや他者の意見に耳を傾けることを学び、効果的な議論を通して課題解決ができるようになることをめざします。

5. 実習科目、実践課題研究、専門看護プロジェクトは、大学院生の職場等が学修フィールド

職場等が学修フィールドになることは、大学院生と教員と職場の三者が協力して学修に参画できることを意味し、現場が必要としている人材の育成をより実効性のあるものにします。特に大学院生は授業で学修した知識やスキルを実践現場でどのように具現化し、課題解決につなげていくかを実際に学ぶため、修了後の働き方をイメージしやすく、学修に関わる同僚や上司にとって良い刺激となり、将来現場に貢献できるようになることが期待できます。

学修のプロセスと修了要件

専門領域における学際的で最新の知識、高度な実践能力、教育能力、研究能力を獲得します。
また実践の場でこれまで学修した知識やスキルを具現化し、自らのパフォーマンスを客観視することで、獲得した能力のレベルを確認するとともに、更なる学修の方向性を見い出す能力を身につけることをめざします。

学修のプロセス(標準修業年限2年の場合)

〇「実践者リーダー」「認定看護管理者」「教育研究者」をめざす人

〇「専門看護師」をめざす人

修了要件

〇「実践者リーダー」「認定看護管理者」「教育研究者」をめざす人
科目区分 必修 選択
共通科目 2単位以上
専門支持科目 4単位 10単位以上
専門科目 14単位以上
 - 主たる専攻領域の特論・演習 4単位
 - 他領域の特論 2単位
 - 研究 4単位
 - 実習 4単位
30単位以上
〇「専門看護師」をめざす人
科目区分 必修
(資格必修含む)
選択
共通科目 2単位以上
専門支持科目 10単位 4単位以上
専門科目 26単位以上
 - 主たる専攻領域の特論・演習 14単位
 - 他領域の特論
 - 研究 2単位
 - 実習 10単位
42単位以上

養成する人材像と教育モデル

専門領域の紹介と担当教員

本研究科では、4つの教育研究領域を用意し、
高い専門的知識を持つ教員が一人ひとりの学びをサポートします。
◎印は研究指導教員 〇印は副研究指導教員 無印は授業担当教員

看護管理教育学領域

看護管理教育学領域では、新興感染症、人口減少、科学技術の革新など変化し続ける社会の中で、人々を尊重し、パートナーシップに基づくヘルスケアサービスを推進するための看護管理と看護教育について探求します。
また、学生が実践の場で感じる疑問や体験している問題を、看護管理学や看護教育学の概念や理論を活用して明確化し、自身の職位あるいは組織上の立場で、解決に向けて取り組むことができる看護管理力、看護教育力の育成に取り組みます。看護管理者に限らず、力のあるリーダーをめざしたい看護職の皆様を歓迎します。
また、学術基盤のある認定看護管理者への道も拓かれています。

◎吉田 千文(看護管理学) ◎橋本 麻由美(看護教育学) 〇角 智美(看護管理学) 〇細矢 智子(看護教育学)

精神・地域在宅看護学領域

精神・地域在宅看護学領域では、精神看護、および地域や在宅における看護に関するさまざまな課題を探求し、その解決に向けての提言や新しい看護実践方法の開発を実践できる能力の育成に取り組みます。
地域在宅看護学は、地域包括ケアシステムにおいて多職種と連携・協働しながら、多様な健康状態の人々の生活の質を維持・向上するための療養支援・健康増進に関する課題を扱います。
また、精神看護学では、現代社会の精神保健医療福祉に関する多様な課題を扱います。さらに精神看護専門看護師への道が拓かれサブスペシャリティとして、リエゾン精神看護、認知症看護が選択できます。
意欲のある方を歓迎します。

◎池内 彰子(精神看護学) ◎板垣 昭代(地域在宅看護学) ◎中川 泉(地域在宅看護学) ◎福田 大祐(精神看護学)
〇石井 歩(精神看護学) 〇田村 麻里子(地域在宅看護学)

母子看護学領域

母子看護学領域には、次世代の育成に係る母性看護学と小児看護学があります。我が国の深刻な社会的問題である妊娠・出産及び子育て環境の脆弱さに加え、科学技術の急激な進歩に伴う超早産児の救命や重い障がいをもつ小児人口の増加など新しい課題について探求します。
母性看護学では妊娠・分娩・子育て及び女性の健康増進に関する看護を扱います。小児看護学では病気や障がいのある子どもと家族を対象とした看護ケアや地域のあり方、成人への移行ケア、そして子どもの成長・発達を扱います。さらに、小児専門看護師になる道も拓かれています。将来を支える母子看護学を変革したい方々を歓迎します。

◎前田 和子(小児看護学) ◎村井 文江(母性看護学) ◎坂間 伊津美(母性看護学) 〇沼口 知恵子(小児看護学)
〇中田 久恵(母性看護学) 〇南雲 史代(小児看護学) 〇門間 智子(小児看護学) 猿田 和美(小児看護学)

成人高齢者看護学領域

成人高齢者看護学領域では、成人看護学及び高齢者看護学に関するさまざまな課題について探求し、課題解決に向けた新たな看護方略が提言できる能力の育成に取り組みます。これまで経験してきた成人期・高齢期にみられる健康課題及び健康障害の各病期(急性期・慢性期・リハ期、終末期)における看護に関して再考し、看護実践の意義や課題を明確化します。
さらに、ヘルスプロモーションに基づき健康に生活しているときから始める疾病予防や介護予防への支援、および健康障害からの回復過程や終末への支援について、より新しい看護方略が創出できる能力を養います。
成人期・高齢期にある対象の保健医療福祉に関する多様なニーズに対応できる看護実践および教育研究をめざす方を歓迎します。

◎市村 久美子(成人高齢者看護学) ◎角田 直枝(成人高齢者看護学) 〇黒田 暢子(成人高齢者看護学)
 菅原 直美(成人高齢者看護学) 井上 顕子(成人高齢者看護学)


学長・研究科長からのメッセージ

実学と地域に強い常磐で地域保健医療の推進に貢献できる人材を育成します。

学長
富田 敬子
 

少子・高齢化が急速に進行するなか、我が国における医療・看護・介護のニーズは刻々と変化しており、これまでの医療施設での治療主体の体制から、地域全体で住民の健康をサポートする包括医療支援体制への転換が必至です。さらに、未曽有のパンデミックや地域災害への対応で明らかになったように、地域の実情に即した保健医療システムの構築が、ますます重要視されています。そして、この地域保健医療で、多職種をつなぐ重要な役目を担っているのが、看護職です。

常磐大学は、「実学を重んじ真摯な態度を身につけた人間を育てる」ことを建学の精神に掲げています。「実学」という、課題解決型の実践的な学問を提供し、創造的な知性と豊かな人間性を備えた真摯な人材を育成することを旨としています。また、地域に根差した教育と研究を進めることによって、地域とともに発展してゆく大学をめざしています。地域の人々が健康で安心して暮らせる社会の実現を願うみなさん、本学の看護学研究科で最新の専門知識と社会を動かす力を身につけ、高度専門職業人として地域保健医療の推進に貢献しませんか。

『保健医療2035』を見据えた大学院教育を是非、常磐で。

看護学研究科長
前田 和子
 
 

保健医療を取り巻く環境が激変する中で、必要とされる看護とは何でしょうか。国は2035年までに日本が健康先進国を目指していくことを謳い、そのために「次世代型の保健医療人材」の必要性を提言しています。高度医療への対応はもちろん、主体的な健康づくりや地域包括ケア、在宅医療の推進などの保健医療サービスへの移行に対応できる看護職です。したがって、将来の看護職には市民や他職種とパートナーシップを組み、社会を先導するしなやかで強力なリーダーシップ、現場での教育や経済観念に長けた人材が求められています。本研究科ではこのような人材育成を新しい教育戦略を持って行うカリキュラムと教師陣を用意してみなさんを待っています。

これまでの長い教育経験の中から、私がみなさんに伝えたいのは、「人の能力はそれまでの学歴に比例しない」ということ。そして「学びたい」という強い想いと、勤勉さと忍耐力があれば、大学院で学ぶことは難しいことではありません。みなさんの豊かな実践経験から私たち教員も大いに学びたいと思っています。ぜひ、ともに常磐大学大学院看護学研究科で学び合いましょう。

学びの環境

見和キャンパス

講義や研究活動は、情報メディアセンター5階で行います。

教室

通常の講義のほか、グループワークやディスカッションなどが行われます。遠隔授業に対応した設備があります。

院生室

院生用のPCやプリンター等の機器のほか、個別ブースや共同学修スペースを設けています。

進学相談 (対面、オンライン)

個別進学相談は、電話・本学Webサイトからの申し込みにより随時開催します。
受験前に必ず教員との進学相談を行ってください。

個別相談

修学支援

長期履修学生制度
職業を有している等の個人の事情に応じて、大学の定めるところにより、学生が、大学の修業年限(2年)を超えた一定の期間(3〜4年)にわたって計画的に教育課程を履修し修了することを認める制度です。この場合、標準修業年限(2年)と同額の学費で在籍することが可能です。

奨学金・奨励金

諸澤幸雄奨学金制度
経済的に学業の継続が困難となった者に対し、奨学金を給付し公平な就学機会を与え、もって有為な人材の育成に資することを目的とした制度です。
常磐大学大学院研究奨励金制度
研究活動の充実および活性化を目的とし、学生の研究に係る諸経費の一部を支援する制度です。
本学独自の奨学金制度のほか、日本学生支援機構など学外の奨学金制度も取り扱っています。

その他の奨学金・奨励金制度


社会人学生など多様な学修ニーズにも対応しています。

■遠隔授業の実施(一部授業を除く)
■夜間(18:00以降)、土・日を中心に授業を開講
■学外から閲覧可能な電子書籍
■6:00~22:00まで利用可能な学修スペース(院生室)

3つのポリシー

お問い合わせ・アクセス

お問い合わせ:アドミッションセンター
TEL:029-232-0007 / FAX:029-232-2743
E-mail : kouhou@tokiwa.ac.jp

キャンパスへのアクセス